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長年の疑問も吹き飛んだ衝撃のアコースティックリバイブ試聴室体験記

アコースティックリバイブといえば、独創的ながら確実にオーディオシステムの音質向上に効果のある製品ラインナップで、オーディオ愛好家の間でも信頼の高いオーディオアクセサリーメーカーだと思います。今回、東京都内にある同社試聴室で最新から定番モデルまでデモしていただく機会に恵まれたので、その模様をお伝えしたいと思います。

挨拶代わりのアナログ再生に度肝を抜かれる

個人的にもアコースティックリバイブ製品には印象深いものが多く、特にシングルコア(単線)構造の電源ケーブルやスーパーアースリンクRE-9などは一度使ったら手放せない魅力を感じました。残念ながら前者はオーディオファンにとっては悪法ともいえるPSEにより国内販売ができなくなり、RE-9も生産完了になってしまいましたが、その思想は現行製品に生かされています。今回の試聴はそのポテンシャルを体感するのが目的です。

試聴室に足を踏み入れると、専用に誂えたと思われるアコリバ製スピーカースタンドとクォーツアンダーボードに乗ったB&Wの最新モデル805D3が出迎えてくれます。さらに左側のラックにはアナログプレーヤーからオーディオ用PCまで様々な機材が並んでいます。

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まずは挨拶代わりとしてオフコースの『YES YES YES 』のアナログ盤を再生してもらうと、機材を普通に置いて接続しただけでは絶対に出てこない超高解像度でクリアーな音に驚きました。30年以上ぶりに聴くアルバムですが、もちろん思い出の音とは全く違います。まるで最新のハイレゾ音源を聴いているような感覚ですが、時折聴こえる微かなクラックルノイズでアナログレコードを聴いているのを思い出すほどです。

その音の秘密を解き明かすため使用機材をチェックすると、プレーヤーはヤマハのGT-2000Lと意外にもオーソドックスですが周辺機材が凄まじい。マイソニックラボのMCカートリッジeminentとアライラボの超弩級MC昇圧トランスMT-1だけでも充分だと思いますが、M2TECHのJOPLIN MK2で一旦192kHz/24bitのデジタル信号に変換し、iFi-audioのmicro iDSDでD/A変換するという凝ったことをやっています。このあたりが音作りの要と想像できますが、アンプに使われているSPECのRSA-V1がこんなにクッキリとした音像で再生しているのを聴いたことがありません。もちろんアナログ・スタビライザーDBLPやフォノケーブルなど、随所に使われていアコリバ製品も効いているのでしょう。

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ここまで詳細なアコリバ製品のデモは初体験

かなり衝撃的なファーストコンタクトでしたが、ここからアコースティックリバイブ各製品のデモに移ります。

最初に、トランスやアンプなどの機材を載せている同社製エアーフローティングボードRAF-48Hの効果をデモしてもらいました。エアーを抜いた状態で試聴後に付属のポンプで規定の空気圧に戻すと、付帯音が無くなり音像が空間に浮かび上がるように変化する様子が分かります。

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デマグネタイザーRL-30MKⅢで消磁したアナログレコードも聴かせてもらいましたが、音の透明度が上がって中音域のこもりが解消し、CDよりも消磁効果は大きいと感じました。余談ながらRL-30MKⅢは残りわずかとのことなので、購入の際はお早めに。

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アコリバならではと言える製品が超低周波発生装置RR-777でしょう。シューマン共鳴波を発生させて音質を劇的に向上すると言われても多くの人は???だと思いますが、かくいう私もいままで明確な効果を実感したことはありませんでした。

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この試聴室にはノーマル設置のものと、DC電源機器をバッテリー駆動できるクリーン電源RBR-1から給電している2種類のRR-777が設置してあるので、

RR-777無し
②ノーマル
RBR-1給電
④ノーマル+RBR-1給電

という4パターンの比較を贅沢にも体験させてもらいました(もちろんRBR-1の定価はRR-777の3倍以上ですよというツッコミは当然入れておきました)。

RR-777無しでも充分良い音なのですが、ノーマル設置のRR-777をオンにすると「おお」という驚きとともに響きが心地よく感動的に聴こえるようになりました。クリーン電源で変わるのかな~などと懐疑的だったRBR-1給電のRR-777に替えるとリアリティーと臨場感が半端なく、音の訴求力が凄いことに。ただ、最強と思われたノーマル+RBR-1給電の2台使いは、個人的には若干押しつけ感が強い印象でした(あくまで好みですが)。

ちなみにクリーン電源RBR-1は、RR-777の他にJOPLIN MK2とPC(Ritmo)にも使われていました。さまざまな端子形状があるDC電源機器に対応するため、出力電圧とともに端子の形もオーダー時に指定できるとのことです。

ハイレゾ再生でもその効果は凄かった

ここからオーディオ用PCのRitmoと、USB-DACとして使うmicro iDSDによるハイレゾ再生に移行して比較試聴を続けます。もちろん接続するUSBケーブルは信号ラインと電源ラインを完全分離したアコリバのUSB-1.0SPSです。

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このシステムを使い、PCの空きポートに差し込むLANターミネーターRLT-1とUSBターミネーターRUT-1の有無による違いをデモしてもらいましたが、ターミネーターを使うと空間情報が豊富になり臨場感がアップする印象でした。両方使った場合はさらに効果が倍増するので、好みに応じて使う数を調整するのも面白そうです。

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そして非常に興味深いデモとして、ハイレゾ音源のダウンロード時にLANケーブルを変えることによって音が変わるかという実験もしてもらいました。これで音が変わるなら何を信じていいのかと怖くなりますが...

この試聴室のシステムでは音楽データをPC内蔵HDDに保存しているので、壁のLAN端子とルーター間、ルーターとPC間の2か所のLANケーブルを変えてその都度ダウンロードするという方法で検証を行いました。音源はe-onkyoで配信しているサラ・オレインの『Sky’s Calling』96kHz/24bitを使います。

まずは某激安店で800円程度のLANケーブルでダウンロードしたものを聴いてみたところ、綺麗系でやや大人しい印象ながら充分高音質と言っていいレベルでした。LANケーブルをすべてアコリバ製LAN-1.0 TripleCに替えて再度ダウンロードしたものを聴くと、情報量が増え、音に力が加わり、感動度が増すという予想以上の変化を感じました。さらに、ルーターとPC間のLAN-1.0 TripleCの両端にLANアイソレーターRLI-1GB-TripleCを挿入すると、響きすぎと思えるほど響きが豊かになり、まるでサラウンド音声のようです。僅かにあった刺激音も無くなり、歪感が消えました。この結果、ダウンロード時のケーブルまで配慮しなければならないと認識を改めました。

今や高音質LANプラグの定番になったテレガードナー製の端子と最新導体PC-TripleCが組み合わされたLAN-1.0 TripleCは、再生時の音も抜群でした。

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ここまででもうお腹いっぱいでしたが、電源BOXに刺さる見慣れない機材を発見し尋ねたところ、試作の電源コンディショナーとのことで、早速有り無しのデモを依頼してびっくり。外すとスピーカーの存在感が大きくなって、一気に普通の音になってしまいました。ここでPCを支えているマグネットフローティング方式のインシュレーター(これも試作かな?)も外した音を聴かせてもらいましたが、さらにスピーカーから音が出ている感が増え、全体のリアリティーが下がってしまいました。

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一度アコースティックリバイブの製品を使うと、その劇的な効果に後戻りできなくなりそうです。感心したのがその効果の傾向がすべての製品で統一されていることです。それは、マスター音源の波形や位相をあるがままに再現する正確性と、余計なノイズや歪みを発生させない純度の高さだと感じました。アコリバ製品は確実に音に効くので、使う数が増えるごとにその傾向が強くなります。それは同時に分析的な音になるとも言え、自ずと音楽と対峙するような聴き方を要求します。そのため、使う数と場所を吟味して好みの音に近づけるのが、アコリバ製アクセサリーとの上手い付き合い方だと言えそうです。

とにかく貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。

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