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AIMのフラッグシップ・オーディオLANケーブル「SHIELDIOシリーズNA7」を聴きました!

オーディオの大敵「ノイズ」。デジタルであろうがアナログであろうが、ケーブルはその性質上アンテナのようにノイズを拾ってしまう宿命にあります。逆にケーブル自身がノイズの発生源にもなっており、別系統での信号の伝送に悪影響を与えています。ネットワーク通信ケーブルの専業メーカーとして名高いエイム電子(AIM)が、卓越した技術力と知識でオーディオユースのLANケーブルを開発、フラッグシップモデルとして発売したのが「SHIELDIOシリーズNA7」です。

「SHIELDIOシリーズNA7」はこれまで販売されていた「SHIELDIOシリーズNA3」の後継モデルという位置づけですが、製品としてのグレードは大きくブラッシュアップされています(比例して販売価格も上がっているのは痛し痒しですけれども)。

今回は発売開始間もない「SHIELDIOシリーズNA7」を入手致しましたので、「SHIELDIOシリーズNA3」、そしてノーマルのOA用LANケーブルとの比較試聴を通じ、「SHIELDIOシリーズNA7」の実力を探ってみたいと思います。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。

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まずは「SHIELDIOシリーズNA7」の特徴を確認しておきます。「SHIELDIOシリーズNA7」はAIMがグラウンドコンセプトとして掲げる「N-ZEROコンセプト」を軸に開発された製品です。「N-ZERO」のNはノイズ=NOIZのN、という訳で、その名の通りノイズを限りなくゼロにするという開発コンセプトとなります。広い帯域のノイズ抑制を目的に旭化成が開発したノイズ吸収素材「パルシャットMU」の採用をはじめ(←この効果はかなり高いようです)、高密度銅編組シールド、フェライトコアに使用される磁性体を配合した新素材PVC(TOMY)を採用するなど、徹底したノイズ低減を目指しているのがわかります。

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図でおわかりの通り、各対ケーブルの絶縁体の上がそれぞれパルシャットMUで被覆されています。ケーブル自体が発生するノイズを押さえ込むという考え方から、発生源に最も近い部分に効果の高いパルシャットでの被覆が施されたとの事。その上には絶縁テープが巻かれ、更に高密度銅編組シールド、そのまた上にはAIM社が新開発した磁性材料の新素材「TOMY」で覆われ、最後の黒い外側の被覆でまとめられています。実に6階層にも及ぶノイズ除去の徹底ぶり。「SHIELDIOシリーズNA3」のケーブル外径8.0φ(mm)に対して、「SHIELDIOシリーズNA7」のケーブル外径は10φ(mm)と一回り太くなりました。ただ、「SHIELDIOシリーズNA7」の方が柔らかくしなやかですので、セッティングの際は扱いやすいと思います。(写真左がNA7、右がNA3です。)

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導体にはLANケーブルとして最大クラスのOFC(無酸素銅)単線導体AWG22のツイステッドペアx4=8本を採用しています。これ以上の太さの導体になると、物理的にLANケーブルとして扱うことが出来ないのだそうです。コネクターはドイツテレガートナー社の最新モデルを搭載し、オーディオケーブルとしての重厚な佇まいを感じさせてくれます。

今回の試聴では、「ノーマルOA用LANケーブル」→「SHIELDIOシリーズNA3」→「SHIELDIOシリーズNA7」にて、課題曲を同じ設定で2回再生、これを2セット回すことにより評価を致しました。ケーブルの比較試聴は特に先入観/プラシーボ効果の影響をうけやすいので、出来るだけ気持ちをネガティブ方向にコントロールしておきます。試聴機はネットワークオーディオのリファレンス、LINN「MAJIK DSM」を同じくLINNのスピーカー「MAJIK140」となります。

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課題曲:ビル・エヴァンス「Waltz for debby」

ノーマルOA用LANケーブル

当店の定番試聴曲の一つ、Waltz for debbyでノーマルLANケーブル接続をしっかりと聴きます。これを基準に評価していくので、じっくりと耳に焼き付けます。この曲での評価ポイントは導入部のざわつき具合(実際の人の話し声の聞こえ方で音の解像度、S/Nの良さなどが判断できます)、ピアノの音のリアルさ/美しさ、ベースやドラムが入ってきてからの音の生々しさ、定位、スケール感などです。

SHIELDIOシリーズNA3

ノーマルから「SHIELDIOシリーズNA3」に変更して聴いてみます。音質の変化は明らかで、鳴った瞬間に別物と分かるほど。評価ポイントの客席のざわつきもよく聞こえ、S/Nの良さが如実に感じられました。また芯を食ったようなウッドベースの響き方、各楽器の音のフォーカスが合った演奏は改めて良さを感じ入ります。「ノーマル」と「オーディオグレード」の差はかなり大きいと再認識しました。

SHIELDIOシリーズNA7

続いて「SHIELDIOシリーズNA3」を「SHIELDIOシリーズNA7」に繋ぎ変えます。ケーブルの太さが只者ならぬ雰囲気を醸し出しますが、実際のところNA3との差がどれだけなのか、若干の不安を感じつつ試聴を開始しました。S/Nの良さはもちろん保たれています。音の輪郭も素晴らしい。この2点に加え、低域の量感がアップしたように感じられました。また、フォーカス感に加え「スケール感」が増したように聞こえます。音場が広がり、立体感がでてきたように思います。自らの「プラシーボ効果」を疑い繰り返して聞きますが、やはり感想は変わりません。つまるところ、徹底したノイズ除去によりS/Nが更に改善、その結果として量感やスケール感が向上したのではないかと考えています。

課題曲:Diana Krall 「Cry Me a River」

ノーマルOA用LANケーブル

「女性ボーカルの余韻が良い」というメーカー担当者の情報によりチョイスした一曲です。歌い出しのパンチ力のある歌声から、色気のあるハスキーボイスと息遣い、バックでのストリングスのアレンジの美しさ、エレキギターを鳴らすギターアンプのナチュラルな響き方などを評価ポイントとします。

SHIELDIOシリーズNA3

ビル・エヴァンスの時と同じように、S/Nの良さによる音質の向上は一聴して感じられるレベルです。歌い出しのボーカルはパンチ力は損なわずに雑味がなく、その後の曲展開にスムースに繋がっていきます。各楽器の定位はしっかりとして輪郭が出ています。「ノーマル」と「オーディオグレード」の差はかなり大きいとここでも再認識。

SHIELDIOシリーズNA7

本命の「NA7」を再び接続。試聴に入ります。ここでも感じられるのは音の厚みが増すということです。中域から特に低域に対して音圧自体が上がったかのような印象、もちろん音のセパレーションはしっかりと保たれています。ヴォーカルは色気を感じられるように生々しく、演奏のストリングスアレンジは非常に美しい響き。エンディングが近づくにつれて音数が減っていき、メインで奏でられるエレキギターの暖かみのある音色に聞き惚れてしまいました。音の厚みとスケール感のアップ、同じソースとは思えないような音質の差、ノイズの徹底除去でここまで音質がかわるのかと実感した次第です。

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さて、LANやUSBなどデジタル信号を扱うケーブルで、音質が変わるのは疑問というご意見を聞くことがあります。実は一時期、私もそう考えていた事がありました。しかし今は「やはり音質は変わるのだ」と確信しています。何故ならば、冒頭でも触れた通りケーブルはそれ自体がノイズの発生源にもなってしまい、同時にノイズを拾う「アンテナ」でもある訳です。オーディオ機器の周りには電源ケーブルやスピーカーケーブル、その他各種接続ケーブルが存在し、また機器そのものが受けるノイズ、発生するノイズなどが相互に影響を受けあっている事になります。俯瞰してオーディオのセットを眺めれば、いかなるケーブル/パーツであってもノイズの発生を除去し、また外部のノイズを遮断できた方が良い結果になるのは、明らかと言えるのではないでしょうか。

それ相応のネットワークオーディオ機器をお持ちの方、また現在「SHIELDIOシリーズNA3」をご利用の方。更に、ネットワークオーディオの音質アップをご検討の方。「SHIELDIOシリーズNA7」の導入を是非ご検討下さい。機器の実力を存分に発揮させること請け合いです!

「SHIELDIOシリーズNA7」を試聴してみませんか?

タマガワオーディオでは、「SHIELDIOシリーズNA7(2m)」ご試聴モデルのお貸し出しを行っています。お戻し時の送料のみのご負担で、基本的にお貸し出しは無料です。ご希望の方には詳細をご案内致しますので、下記フォームよりお気軽にお問合せ下さいませ。

タマガワオーディオの「SHIELDIOシリーズNA7」販売ページ

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