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人気のDAコンバーターSOULNOTE「D-1」──「迫りくる生々しい音」を体感した!

音楽ソースの多様化に伴い、必然的に存在感を増しているD/A Converter、DAC。ソースがデジタルである以上必ずアナログに変換をする必要がある訳で、実質的にプレーヤーがCDからPCやNAS等に置き換わりつつある現在の状況を考えれば、今後ますます単体コンポーネントとしてのDACは重要性を高めていくことと思われます。

さてそんな訳で今回のご案内はSOULNOTEの10周年記念モデル、人気のD/Aコンバーター「D-1」です。32bit/768kHz のPCM 音源、22.6MHz(DSD512)のDSD 音源に対応し、独立モノラルモード採用の完全バランスディスクリート無帰還D/A コンバーターとなります。

■スペックや特徴はメーカーページにてご確認下さい。
http://www.kcsr.co.jp/detail_d1.html

SOULNOTEと言えば、PHILIPS(CDプレーヤー「LHHシリーズ」)やmarantz PROFESSIONAL流れを組む日本のオーディオブランド。これまでにリリースされたプロダクト同様「伝統の音の系譜」が息づいている製品であると言えるでしょう。

試聴のセッティングはPCからUSBで「D-1」に入力、アンプはあえてSOULNOTE「A-1」はチョイスせず、marantz「PM-10」を使用。スピーカーはB&W「803 D3」となります。

音楽ソースはPCでの「DEEZER」によるストリーミング再生(ロスレス)です。

SOULNOTEと言えば「熱く激しく生々しい」という印象があるので、相性が良さそうな70年代サウンドをチョイスしてみました。

(試聴アルバム:TONIGHT’S THE NIGHT | NEIL YOUNG)

ニール・ヤングが1975年にリリースした「Tonight’s the Night」よりバラードを中心に何曲かを聞いてみます。70年代当時の過度に加工やエフェクトが加わらない録音と「D-1」の相性が大変素晴らしく、ニール・ヤングの泣いてしまいそうな切ない声、スネアドラムの打撃音、ちょっとしたギターのオブリガードやさりげないコーラスなどが漠然と生々しい音で胸に迫ってきます。今まであまり気づかなかった音に何度かハッとする事があり、分解能の高さも感じました。かの「テキーラ・セッション」の生々しさとアルバムのコンセプトに感涙してしまいそうです。

(試聴アルバム:Rolling Stones | BLACK AND BLUE)

この感触でいけば間違いなかろうと、ローリング・ストーンズの「BLACK AND BLUE」を再生してみました。案の定とても良い感触の音色で空間が満たされていきます。ミック・ジャガーのあのねちっこい歌声、ちょっと力のの抜けたようなチャーリー・ワッツのドラム、心地よく絡み合うキースとロニーのギターもリアルに響いてくる。曲に集中してしまいオーディオ機器の試聴で有ることを忘れてしまいそうなのですが、細かいディティールの再現性が高くオーディオ的な側面からも興味が尽きません。

続いてはジャズ。

(試聴アルバム:Duke Jordan | Fight To Jordan)

(試聴アルバム:Kamasi Washington | Harmony of Difference ※このアルバムはCDでの試聴)

(試聴アルバム:John Coltrane | Giant Steps)

(試聴アルバム:Miles Davis| KIND OF BLUE)

ジャズを熱く(またはクールに)鳴らす、という意味ではこれまた大変相性が良い。しっとりしたイントロと激しい演奏のパンチ力、そのコントラストもとても表情豊かです。繰り返しますが「D-1」の音色は「柔らかさ/ソフト」ではなく「直線的/鋭さ」といった印象なのですが、聴き疲れすることがなくいくらでも聴いていられそうになるのが不思議なところ。トータルのバランス力が優れていてのことなのでしょう。マイルスもコルトレーンもノリノリのハードバップも聴きだしたら止まりません。圧巻はカマシ・ワシントン。私はこのアルバムが非常に好きなのですが、「D-1」での再生はその「ハマり度」が高く、混沌とした中にも美しいテーマが鳴り響くカマシの世界にたっぷり浸ることができます。曲も演奏も再生音もすばらくこれぞオーディオの醍醐味です。(※カマシ・ワシントンの「Harmony of Difference」はCDでの試聴でした。)

クラシックはどうでしょう。続けて以下の3曲を再生してみます。ちなみに「DEEZER」では任意の名前でプレイリストを作成できますから、「オーディオ試聴/クラシック」といったプレイリストを作成しておくと、こういう場合にすぐに聞く曲が決まり本当に便利ですね。

(試聴曲:ホルスト | 惑星 [カラヤン指揮,‎ RIAS室内合唱団] より「木星」)

(試聴曲:VLADIMIR ASHKENAZY | favourite rachmaninov より「ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18 :第3楽章」)

(試聴曲:Anne-Sophie Mutter | Carmen Fantasie より「タイスの瞑想曲」)

舌を巻いたのはオーケストレーションの音の迫力。それぞれの曲の最も盛り上がる部分(サビ?テーマ?)では、すべて言いしれぬ迫力が感じられました。あえて大げさに言えば「鬼気迫る」とでも言いたくなるような音色に感じられます。この辺り、正直申し上げて以前某オーディオ評論家宅で聴かせて頂いたPHILIPS 「LHH2000」を想起させられました。

生々しさ=リアリティー、分解能の高さ、耳当たりが決して良いわけではないのですが、ずっと聞いていたいような心地よいサウンド。これこそがこのDACの醍醐味だと感じました。

主にDSD再生時に使用するフィルター「L.P.F」、この辺りの小技も楽しめそうです。

入力端子はUSB、COAX(同軸)×2、AES/EBS。USBはもちろん、まだまだ現役のCDプレーヤーをお持ちの場合でも大丈夫です。

内部に赤い光が割とがっつりと灯ります。なんだか迫力と存在感があるのです。

拙い文章でうまく紹介できたかとても不安ですが、とにもかくにも音楽を聴く楽しみを様々な方面から感じられる優れたD/Aコンバーターです。表情豊かで活き活きとしたサウンドのD/Aコンバーターをお探しでしたら、是非ご検討下さい。ご不明な点は是非当店までお問い合わせを!

■SOULNOTE DAコンバーター SOULNOTE D-1 [ブラック]

■SOULNOTE DAコンバーター D-1 [プラチナム・シルバー]

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