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バジェット・ハイファイを体現するCambridge Audioに見る! ユーザーにとっての真のお買い得とは!?

海外製品(というより欧米製品?)は高い、というイメージを覆すCambridge Audioの製品は、“良いものをより安く”を求めるユーザーに絶大な支持を受けています。従来、国産メーカーが得意としていた価格帯で人気を博すCambridge Audioの、何がユーザーの心を捉えるのかを考えてみました。

Cambridge Audio

そもそもタイトルにあるバジェット・ハイファイとは何でしょう。

バジェットとは予算や経費と訳されますが、バジェット・ハイファイはイギリスなどでは低価格オーディオを表す言葉になっています。でも、本来は「予算内でオーディオを楽しむ」という、高級オーディオとは違う価値観を提示しているのではないかと思います。

車でいえば高級オーディオはポルシェやフェラーリ、バジェット・ハイファイは国産スポーツカーといったところでしょうか。ポルシェやフェラーリの凄さはわかりますが、車の楽しみはそれだけではないはずです。なけなしのお金で買った愛車をチューニングし「ポルシェやフェラーリにいつか勝ってやる!」と思うところにロマンを感じませんか?

Cambridge Audioを選ぶユーザーは少なからずそんな思いを抱いている気がします。これこそバジェット・ハイファイの本質ではないでしょうか。

そんな夢を抱かせるCambridge Audioの神髄を、Azur 851シリーズに見ることができます。

Azur 851シリーズに感じる“バジェット・ハイファイの可能性”!!

Azur851C 384kHz824bit アップサンプリングDAC CDプレーヤー デジタルプリアンプ Cambridge Audio ケンブリッジオーディオ イギリス
Azur 851C

Azur 851CはAzurシリーズのCDプレーヤーとしては最上位機種になり、機能的にも下位モデルとの差別化がなされています。Cambridge Audioの名を日本に知らしめたAzur 840Cに引き続きアナグラム・テクノロジーズ社の384kHz24bitアップサンプリングが搭載され、新たに192kHz/24bit対応のUSBデジタル入力も備えました。

Azur 851CはCDのみならずすべてのデジタル入力を384kHz(なんと192kHzの2倍!)にアップサンプリングし、元音源のクオリティーを引き上げます。出来の悪いアップサンプリングは違和感を伴いますが、ATF2 (Adaptive Time Filtering)は質の高いアップサンプリングに定評があります。元々は高級機に使われていた技術ですが、物量を投入することなく音質を向上できるので、バジェット・ハイファイにふさわしい機能と言えます。

atf2

デジタルフィルターも、linear phase/minimum phase/steepという周波数特性とインパルス応答特性の異なる3種類から選択可能。つまり3種類の音の違いを1台で楽しむことができ、お得感があります。

ただ、日本人の感覚からすると「この価格でSACDは再生できないの?」と思ってしまいます。SACDはそれほど聴かないけど同じ値段なら再生できた方が得だと考えてしまいがちです。

そこで良く考えてみてください、SACDを再生するためには対応するピックアップやサーボなどが必要になり、CDに特化できず中途半端な音になる可能性があります。コストに制約のあるバジェット・ハイファイではよりその傾向が強まります。どうしてもSACD再生が必要なら別ですが、そうでなければSACDプレーヤーが得とは一概に言えません。

s3

Azur 851CをはじめAzurシリーズのCDプレーヤーは、CD専用にカスタマイズされたトランスポートと「S3」サーボにより、音質でもCD専用機のアドバンテージを十分感じさせてくれます。

SACDの再生はできませんが、USB対応D/Aコンバーターやデジタルプリアンプとしての使用が可能なので、機能性や使い方のバリエーションはかなり豊富と言えます。

Azur851A Class XD プリメインアンプ ケンブリッジオーディオ Cambridge Audio ケンブリッジオーディオ イギリス 
Azur 851A Class XD

同じAzur 851シリーズのプリメインアンプAzur 851A Class XDの型番にあるClass XDとは、歪のないA級アンプと効率の良いAB級アンプの良いとこ取りをした理想的な増幅回路です。唯一の問題であるClass AからClass Bに移行するときの歪の問題を、独自の方式で解消しています。

851a

Cambridge Audioの伝統ともいえるカスタムメイドのトロイダルトランスを、プリアンプ部とパワーアンプ部に2個搭載するというコスト度外視のような豪華仕様は、ハイエンド機も真っ青です。音質に直結する部分のコストは絶対削らないところにCambridge Audioの基本思想が見て取れます。

そんな基本思想は、下位機種のAzur 651シリーズ、Azur 351シリーズにも貫かれています。

CDプレーヤー イギリス ケンブリッジオーディオ Cambridge Audio azur651C プリメインアンプ イギリス ケンブリッジオーディオ Cambridge Audio azur651A
Azur 651C                                                           Azur 651A     

Azur351C CDプレーヤー ケンブリッジオーディオ CambridgeAudio イギリス                Azur351A プリメインアンプ ケンブリッジオーディオ CambridgeAudio イギリス
Azur 351C                                                           Azur 351A  

勢いに乗るAzur 851シリーズは、2014年6月から新製品3台を日本国内で販売開始します。

THD(全高調波歪)が0.00045% 以下(@ 1kHz)という恐ろしいスペックを誇るプリアンプAzur 851Eは、もはやバジェット・ハイファイの域を超えているかもしれません。プリアンプの要ともいえる機器ごとのインピーダンスマッチングも、Terrapin impedance buffering modulesにより最適化されます。

AZUR_851E_SLV
Azur 851E

イギリス本国ではAVアンプも販売しているCambridge Audioらしく、ボリューム固定機能やサブ・ウーハー出力などで、サラウンドシステムとの共存やシステムアップという多彩な楽しみ方が可能です。

ステレオパワーアンプAzur 851Wは、Azur 851A Class XDと同じくClass XD方式を採用し、1chあたり200W(8Ω)/350W(4Ω)のハイパワーを絞り出します。

AZUR_851W_SLV
Azur 851W

もう1台増やし、バイアンプやブリッジ接続によるモノラルアンプとして使えば、500W(8Ω)/800(4Ω)という圧倒的なパワーを持つシステムにもグレードアップ可能です。

ここまでくればオーディオ機器におけるポルシェやフェラーリの背中も見えてくるかもしれません!!

おっと!? D/AコンバーターのAzur 851Dを忘れるところでした。

AZUR_851D_SLV
Azur 851D

DacMagic Plusの上位機種にもなる本機は、ATF2アップサンプリングや3種類のデジタルフィルターおよび192kHz/24bit対応のUSBデジタル入力を含むAzur 851CのD/Aコンバーター部分を独立させ、専用機として強化されています。

豊富なデジタル入力と高精度なデジタルボリュームを搭載し、デジタルプリアンプとしてAzur 851Wなどのパワーアンプに直接繋いだシンプルなシステム構築も可能です。

Cambridge Audioの製品は、価格を押さえながらもその中で最大限のクオリティーを追及する設計思想で統一されています。いたずらに機能性や割安感を追求するのではなく、高品位な音楽再生という絶対譲れないポリシーを貫いている姿勢が、これだけの支持を獲得している理由でしょう。

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